つらつらと

テスト云々が終わって、ようやく一息つく。
結局錯体と分析でこけるという。
分析はともかく、錯体が好きなのにこけるとか……orz
この夏、しっかりと勉強せねば。

そういえば今「日本人の誇り」という本を読んでいるのだが（別に国家論に興味があるわけではない）、中身が戦争論で軽く萎える。
太平洋戦争における日本の行動が、当時の社会情勢と比したときにさして問題がないことは普通に明らかなので、わざわざ言われなくても……という心境があるだけなのだが。
というかそもそも当時の首脳陣が開戦か交渉かを決められずに時間だけが過ぎて、開戦になってしまったという流れなのだから、今の状況とまったく変わっていない。

まだ途中だからこの部分が単にピースのひとつなのかもしれないが、どうも論旨的にあの戦争を悲観的な目だけで見る必要はない、という内容な気がする。
というか、そこで取ってる日本人の行動が今と酷似していて、もともとそういう民族なんだなぁという感じ。
誇りもへったくれもないという。
強いて言うなら、社会主義が日本で誕生していれば、案外うまくいったのかもなぁ……といったところか。今はもう資本主義が主流になっているので無理だけど。

まあ夏休みだし、いろんな本に手を出してみようかと思っているので、国家の品格とかを見つけたら読んでみよう。

近況と思ったこと

ようやく一息つけた。といっても、まだ重い科目のテストが残っているわけだけども。
というか、7月後半レポート溜まりすぎて軽く死んでいたという。
学校に泊まるなんて経験をこんなに早くすることになるとは思わなかった……。

丸一ヶ月ほど空いたので、社会情勢も変化しているかと思いきや、まったくしていないという現状はいかがなものか。
さすがに原発で10Svとか観測されたときには愕然としたが、それとセシウム関連のニュースしか飛び込んでこないのはどうかと思う。
中学生ぐらいのときというのは時事問題にすごく関心があって、小泉首相だったこともあり結構めまぐるしく政界が動き、面白かったのを覚えている。
しかし今は、震災からこれだけの時間が経ちながらなんも進展していないという不思議な状況。
ニュースも数日どころか数週間経っても内容が変わらないために、久しく読んでいない。
あ、でも世界同時株安くらいは少し調べておくべきか。

世界といえば、中国がやらかしてくれたアレですが。
死者が200人超とか言われているのであまり感情的なことを言うべきではないとはいえ、所詮そんなもんだろ、と感じたのはたぶん私だけではないはず。
個人的には1年もしたら勝手に高架が崩れてそこに突っ込む、という予想をしていた。というか、その予想自体さすがに不謹慎だと感じていたし、実際に起きもしないだろう……と思っていたが、案外起きるかもしれないと思い直す結果になった。
どうであれ「高速」というものが持っている破壊力については一考すべきではないか。
そもそも物体が持っているエネルギーというのは速度の2乗に質量を掛けたものであるのだから、あんな金属の塊が持っているエネルギーは想像を絶する。
それが追突事故を起こすという異常性と危険性を、しっかりと考えてほしいところだ。

……まとまりないなぁ。
まあ、いっか。

レアアース

東大が海底に眠るレアアースを発見したらしい。
http://www.asahi.com/science/update/0703/TKY201107030411.html
なお、レアメタルは鉄・銅・亜鉛・金・銀・アルミニウム以外の金属全般を主に指し（もうちょっと言うと、ベースメタルを除く）、レアアースはその中でも希土類の部類に入る。

レアアースのシェアがほぼすべて中国が担っているという言うのは有名な話で、けれどレアアースという名前ほどには別にレアでないことも割と有名な話であると思う。
そもそもレアアースは今の世界を支える技術の根幹を成すために非常に大切で、それゆえにこそ中国が外交カードとして用いることができる。
実際化学の立場からしても、Nd(ネオジム)の特性はよく知られているし、レアメタルに入るがRh(ロジウム)やPd(パラジウム)などはその挙動が非常に面白く、触媒作用としての優位性もきわめて高い。

また、レアメタル（レアアース）は燃料と違って努力すれば回収が可能である。
ただ、一般周知が成されていなくて、携帯の回収などの意味をしっかりと前面に押し出す必要性があるのも事実であるが。

今回見つかったレアアース量は莫大であるが、それだけではいずれ燃料と同じ憂き目を見ることになるだろう。
化学を勉強する身としては、これを機にレアメタルの重要性と回収義務などの働きかけをしてほしいと思わざるをえない。
特に、何年か前の電線のように、中国に盗られるという情けない結果は勘弁してほしい。
携帯の回収についても、なんかよく分からないトラッシュボックスが中国に流れていることも少なくない。
レアメタルは情報技術を売りにする日本にとっては死活問題なのだから、しっかりとその回収の重要性を周知してほしいと願う次第だ。

大阪副首都

大阪副首都で名称一致。
そんなニュースが昨日あたりに流れた。
石原知事が以前、数100キロ離れた大都市になにができるのか、とぼやいたらしいが、それは逆だ。
数100キロ離れた大都市だからできることだろう。
さまざまな方面で指摘されているが、そもそも「政治の中心が東京、経済の中心も東京」という構図がおかしい。

経済についていまさら東京から他の地域へ、というわけにも行かないのだから、橋下知事の「行政機能を大阪へ」という考えはまったく持って正論である。
機能分散は別に大都市で行う必要はないが、インフラ整備を考えれば大阪以外にはないような気もする。中部国際空港を有効活用して、名古屋でもいいかもしれない。
個人的には皇居は京都に移してしまって、行政も京都でやればいいのに……とは思うが、さすがにインフラ的に苦しいかとも思う。
石原知事や官僚の反発もあるし、実行されるかどうかは不透明だ。

石原知事的には、あくまでも東京を中心にして、有事は大阪に……ということらしいが、それでは意味があるまい。
なんのための首都機能分散だと思っているのか。
というか、ハザードクラスを考えれば経済圏を大阪か福岡に持っていったほうが長期的な安定性を見込めるし、福島の事故後外国の企業が東京をどのように評価しているのかが気にはなる。
危険性を考えれば東京以外でありながら、現状の一極集中のためにそのほかの都市ではやりにくい、というところが本音ではなかろうか。

そのときに鍵を握るのが、リニアかと思われる。
東京-大阪を1時間で結ぶということは、大阪に本拠を置いてもすぐに東京まで駆けつけられるということだ。
石原知事の考えではそれをもって大阪がバックアップを……ということだが、外資系の企業がその状況で東京に拠点を置くのだろうか。
そのときまでに取引市場が大阪にあり、相応の国際空港とインフラがあれば、大阪に置くのが自然のように思われる。
というか、そこまで考えて橋下知事は「大阪副首都」という”名”をとったような気がしてならない。
実際国際空港とインフラ整備を”副首都”の名の下に進めようとしているが、”副首都”の名があるためにそれほど不自然に見えない。
名実の”実”は、すべてが終わった後に勝手に現れてくるのではないか。

リニアが完成した後に経済圏がどう動くのか。
ものすごく楽しみである。

セシウム

福島の子どもの尿からセシウムが検出されたらしい。

うん。まあ、でるだろうよ。
というのが率直な感想なのだが、どこにも検出量が書かれていないのが引っかかる。
その検出量にしたって、尿何mlあたりなのかも不明という胡散臭さ。
第一、出てるって事はすくなくともその分量は体内に吸収されてないということではないのか。

Cs137の危険性はwikiによると高いらしいが、これも眉唾くさい。
そもそもCs137の危険性は、あるとしたら代謝障害になるんだろう。
別に論文を読んだわけではないけども、Na-KポンプのKにまぎれるならそうなる可能性が高い。
のだけれども、そもそもK40も立派な放射性核種で、こいつは壊変すればCaに変化する。
要するに、Cs137が壊変してBaになっても、それを排除する仕組みがあるような気がする。
だったら問題は放出されるエネルギーという話になるが、そのエネルギーはK40の約半分。
半減期こそK40は１２億年、Cs137は３０年という違いがあるが、放出されたエネルギーの影響力は別に比例するわけではないので（指数だったか、シグモイド曲線）、K40のほうがよほど危険な気も。

それに、もしもCsがそこまで確定的な影響を持っているなら、チェルノブイリのときに健康被害が報告されたはずだが、Cs137が原因のものなんて聞いたことがない。
がんの遠因だなんて言われても、それならU鉱山がある地域はもっと危険なわけで。
内部被曝内部被曝騒いでいるが、Cs137の吸収効率はいかがなものなのか。
NaとKを選択できる細胞壁が、Csなんぞ吸収するのか。

時間があれば調べてみるが、Csが多少検出された程度でどうこう騒ぐ問題でもあるまい。
単に、人工的に作られたから危険なんじゃね？　という意識が先行しているだけな気もする。
とりあえず、検出した数値を示してもらいたいものだ。

追記
どうやら調べ足りなかったらしく、1L中1.13Bqだそうだ。
そんなもの、なんの影響もないレベルじゃないか……。