TPP参加と農業

TPPの参加を野田総理が決断したらしい。
何度か出る出ないを繰り返した挙句に出ると決断したようだが、個人的には参加そのものには賛成ではある。
産業界は歓迎の意、農協は遺憾の意と大方予想できたとおりの反応だった。
とはいえ日本の国土における生産量で人口が賄えない以上、TPP参加は時間の問題に過ぎなかったのも事実だ。

TPP参加でモロに影響を受けるのが国内の農業関係者である以上反対はもっともと言えばもっともだが、そもそも農業関連の腐敗具合は政治に匹敵するかそれ以上である。
いや、個人農業者を苦しめることになるのは事実だろうし、それそのものは考慮しなければならない事柄だけども、そもそも日本の農業システムにいろいろ問題がある。
農業会社が許されないことに代表されるように、競争過程が存在しないというのがおそらく一番の問題だろう。

農業を守る、という思想の元、農業に関しては割と手厚い保護が存在していた。農家にとっては、ある意味で作ることにのみ専念していれば市場が回るようにできていた。
のだけども、TPP参加になれば当然農家にも農作以外の知識などが必須になってくる。
そう言う意味で、生き残れない農家が出てくるのは、まあ予想ができる。できるが、そもそも競争原理が働いていないことに問題があったわけで。

第一次産業の衰退と共にいろいろコテ入れしてきたけど、それに甘えているだけで農家が勤まってしまっていたのが今までということになる。
どんな世界もそうだけど、ただソレだけをやってるだけで何とかなるなんてことはない。
これをきっかけに、農業の姿がいい意味で変わってくれればうれしいところだ。
将来定年を迎えた後に農業をするというのは、実はちょっと考えていることでもあるし。

2.7μSv/h

世田谷の民家で毎時2.7μSvが観測された、という衝撃的なニュースが一昨日くらいに発表されて、後にそれは福島とは関係ないことが判明した。
けれども首都圏には毎時1.0μSv以上の箇所もあるみたいだし、安全基準は毎時0.25μSvらしい。

ところで、この0.25μSvというのはどんな量なのか。
ぶっちゃけ身体になんの影響もない範囲であるのは、まあ間違いないから心配はしなくていいとは思う。
けど、ちょっとした事実を。

最近は学生実験で放射化学の範囲なので、当然放射線源を取り扱っている。
昨日はTh（トリウム）とかU（ウラン）なんかを扱って、本当にウランの化合物が黄色いんだということで感動したりしていたのだが……その5時間ほどに受けた放射線量が0.42μSv。

単純計算0.084μSv/h。

もちろん今ばら撒かれているのはCs（セシウム）なので、同列には語れないし、学生実験だから危険がないよう調整されているということも考慮に入れなければならない。
とはいえ。
前に授業で「放射線管理区域（放射能を扱うために作られた隔離区域）よりも放射能が高い地域が普通に存在している、というのが日本の現状」ということ仰った先生がいたが、まったくそのとおりだと実感する。

健康に影響がないとはいえ、人が多くなれば僅かな確率にヒットする人が出る可能性も高まる。
できる限りの除染には取り組んでほしいところだ。

ICO難しいよ

ICOでようやく先に進めた。
セーブ画面はここ２日ほどずっと４５分で止まってたけど、実際は２時間以上さまよってたと思う（汗
何をすればいいのか、はすぐに分かったのだけども、それをするためのものがぜんぜん見つからなくて、ひたすらさまよい続けたという。
まあ最近のプレースタイルはゆっくりのんびりなので、久しぶりに攻略サイトにも頼らず進めております。

それはそうと、パワーポイント製作のためにひたすら発電所の画像を漁っているんだけども、調べれば調べるほどエネルギーが逼迫していることにぶち当たる。

原発云々いってる場合じゃなかろう。

まあ、経産省は原発再稼動させる気マンマンだし、いくら市民が何か言おうと実際問題こんなけ逼迫してれば急場しのぎに動かさざるを得ないのも必然なわけで。
結局は、１０年後に自然エネルギーが台頭しているかどうか。それ次第のようである。

ふと思った

台風12号の影響がものすごいことになっている。
ってか、降り始めからの雨量が1700ミリとか聞いた事がない。
幸いここは日本海側で長野県が壁になるため、無風かつ微量の雨という状態だったけども。
ってか、群馬県あたりに被害が出て、首都圏に影響がある間は大騒ぎしたのに、紀伊半島に甚大な被害がでてもあまり報道されないところに首都圏の驕りを感じる。

そういえば、今日の昼にそこまで言って委員会だかで武田なんちゃらが子どもは東北のものを食べるべきではないとか言ってたが。
その後一度も言及されなかったのだけども、福島は東北の南端なうえに風向きの関係上放射性物質は南に移動しているのも多い。（仙台と新宿が同程度という）
要するに、まじめに議論するなら茨城県やら群馬、栃木、千葉あたりの作物にも東北並みに影響がでるはずなのだが……。
ってか、出荷禁止が茨城やらででないくせに岩手で出るという不思議。隠蔽してるか、はなから検査してないか、あるいはそもそも家畜が少ないか。
なんにせよ、情報が関東圏に都合のよいように改竄されているような気がしないでもない。

いい加減、関東集中も考え直すべきだと思うね。

天候と土地柄

午後から雨だということは知っていたので午前中に用事は済ませていたのだが、雨酷いなおい。
遠くで雷が鳴っているので、夏が終わりかけてるなぁとしみじみ。
ついでに、そう感じるほどにここの気候に慣れたのかと少し凹む。いや、凹むというのも変な話だが……。
初めて秋から冬に入ったときには相当に驚いたのを思い出す。
なんせ、雷と雹のオンパレード。
雷は年に数回、雹なんぞそれまでの人生で二回か三回という状態だったので、どっちも新鮮に感じた。

そういえば、そういったことを経験してからだったような気がする。
日本のいろんな土地に行ってみたいと思い始めたの。
それまではその土地ごとの気候だとかにあんまり興味はなくて、むしろどこでも一緒だろうとか思っていたのだが。
実際にはとんでもないことだというのを身をもって痛感したのだから、まあそういう意識の変化も当然といえば当然か。

地理の勉強、しなおしてみようかなぁ……。
でもまあ、それまでに積み重なってる問題が山ほどあるから、そうもいかないか……。
第一こういうのは、書物より実際に目で見てみるほうが重要だってことも知ってる。
いろいろぼんやりしていた九州も、実際に見てからは具体的にイメージできるし。
というかそもそも、大学生になるまでに動いたのが実質大阪・長野・東京しかなかったってのが一番の問題だった。
お金はかかるけども、やっぱり遠方をみるというのも必要なんだと切に感じる。